サロンベースとは、普段の営業で行われる施術。
料金を頂き、お客さんの要望に応えて行うもの。
クリエイティブベースは撮影やコンテストで使われるようなスタイルを作る施術。
それ自体にお金は発生せず、自分の世界観や技術を発信するために行うもの。
って、大体の美容師さんは思っている。
まぁ、間違いではないがツメが甘いww
根本的に美容師さんは作るスタイルがどうなのかってしか考えていない。
もちろん、技術者なんで根底的には大切なことです。
が、それだけでやれるほど社会は甘くない。
部活じゃないのだからww
サロンベースで大切なことは、その施術でどれくらいの数字が動いているのか?って考えることが一番大切です。
数字とは売上だけではない。
時間、使う人材(アシスタントのことね)、料金、材料コスト、その施術が月にどれくらい行われるか。
ざっとこれくらいはパッと頭に浮かべていかないといけない。
例えばこんなカラー
パッと見てもすごい技術力を感じますね。
海外の最新のトレンドカラーです。
すごいですねー。先行ってますねー。
こんなカラーできるなんて、俺すごいっしょーー!ってインスタとか載せたらアピールできますね。
はい、ここから経営目線と現場目線。
これ完成するのにどれくらい時間かかる?コストは?料金いくらもらう?月何人の需要ある?
これらを全てクリアしないと、サロンベースではできない。
製品化されてないからね。
あ、ちなみにやるな!って言っているわけではない。
サロンワークで行うなら、ちゃんとした製品化をしないと色々トラブルの原因になる。
時間かかって、手間かかって、料金取れないってなったら最悪ですからね。
やってる本人楽しいとかになるかもしれないけど、巻き込まれる他のスタッフはたまったもんじゃない!
他のスタッフはどう巻き込まれるか?
一人で全部やればいいが、これやるのかなり時間かかるが、その間他のお客さんできないよね?
いたら人の手借りないといけないけど、他のスタッフも同じようにやっているから、人ずっと使われたら困るよね。
大体のサロンのルールでみんなが終わるまで帰ることできないというのがある。ほぼ100%に近い感じでこのルールはある。(面貸しサロンはないけど)
これを受付けギリギリの時間にやるということになって4時間かかりますと。
19時がカラーの受け付け終了としたら、普段は21時には終われるのに終わるのが23時......
その間他のスタッフは何してるかというと?
ひたすら待機ですww
やってる本人やりきった感あるからテンアゲかもしれないが、他のスタッフは時間返せこのやろーってなりますね。ま、大人なんで言ったりはしないし、言ったら言ったで「お客様のためにやったのに、お前はなぜそんなこというのだ!」って、悪者扱いになる。
ただ、どんなふうであれ店の空気感は確実に悪くなるし、みんなのイライラはたまっていく。
これ、美容師あるあるネタの1つで、離職する理由の1つにもなってます。
新しい技術を使うにしろ、デザインにしろ、しっかりと時間や料金、人をどう使っていくかを考えないと仕事として成り立たない。
それでもこんなカラーやりたい!やれることをアピールしたいのなら、営業外の時間や休みを使ってやればいい。
それがクリエイティブベース。
まだ製品になってない、試作みたいなモンだね。とても大切な時間です!
ただやりたいだけでは仕事にならないし、仕事としてやるなら金と時間と人が絡んでくるから3つをしっかりクリアしていかないとダメである。
それらがクリアせず美容師としてとか、お客様のため、とかの上から圧力で解決しようとするとそこの店の未来は決まってくるなーと私は思います。